こんにちは、まるです。
「うつ病」と聞くと、なったことがない人からしたら「大変そう」「かわいそう」なんてイメージがあるかもしれません。
うつ病の症状としては一般的な症状というものがいくつも紹介されています。
しかし、私はその症状には当てはまっていないところがいくつもあるのに、結果的に心療内科で「うつ病」という診断を受け、休職した経験があります。
今回は、その経験を元に「自分はうつ病なのでは・・・?」と考えている方に、一般的なうつ病の症状とそうでない場合でもうつ病と診断されるケースのご紹介をします。
- 一般的なうつ病の症状を「心」「体」の両面から理解しよう
- うつ病の症状に当てはまらなくても診断されることはある
- まずは身近な人に相談することから始め、自分自身を見つめてみよう
一般的に言われる「うつ病」の症状とは?
うつ病には「こういう人はかからない」というものはない
私がうつ病と診断されたのは、数年前の春のことです。
それまで職場でもうつ病で休職する人がいましたが、「わーなんか可哀そう・・・大変そうだな・・・生活どうするのかな。」くらいの、他人事としてとらえるに留まっていました。
まさに私も「自分は絶対にうつ病になんかならない」と思っていた一人でした。
しかし、「自分は大丈夫」「マイナス思考じゃないから!」など考えているような元気な方でも、ちょっとしたことがキッカケでうつ病になる、もしくはその直前の状態に陥ることはあるのです。
一般的なうつ病の症状とは?
一般的なうつ病の症状として、文部科学省が紹介しているサイトによる定義をご紹介します。
1) 自分で感じる症状
憂うつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安である、
イライラする、元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない、
細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める、
物事を悪い方へ考える、死にたくなる、眠れない
2) 周囲から見てわかる症状
表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない、飲酒量が増える
3) 体に出る症状
食欲がない、体がだるい、疲れやすい、性欲がない、頭痛、肩こり、
動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く
引用:厚生労働省「知ることから始めよう みんなのメンタルヘルス 総合サイト」より【うつ病の症状】
寝ても寝ても眠い、涙が出続けた私のうつ病の症状
私がうつ病と診断されたのは5月のことなんですが、それより半年前からうつ病に向かってのカウントダウンが始まっていた気がします。
半年前ですから、その前の年の11月頃のことです。
心で感じたうつ病の症状
うつ病になると、いつもは考えてなかった悪いことばかりを考えてしまったり、好きなことへの興味がなくなったりする、とよく言われます。
私はそれに加えて、人を信用できなくなったり孤独感を強く感じていました。

心で感じた症状は、以下のようなものでした。
周りのことを考える余裕はなく、かと言って自分自身も見つめられてないという印象でしょうか。
- 信用できる人が誰もいないと感じる
- 色々な場面で孤独感を感じる
- 自分の悪口を周りが言っているのではないかと感じる
- 涙が勝手に出てくる
- 全てにおいてやる気が出なくなる
体で感じたうつ病の症状
うつ病になると心が疲れてしまうせいか、体にもいろんな症状がでると言われています。

私が体で感じた症状は、以下のようなものでした。
過食がひどくなり、苦手でもそれなりに対応できていた人へ、まともに対応できなくなりました。(体に表れてしまう)
- 疲れ果てて夜すぐに眠るが、昼間会議中でも眠たい
- 睡眠時間は確保できているのに朝起きれない
- 苦手な人の横にいると頭痛がする・具合が悪い
- 空腹でもないのにずっと何かを食べる
- 体重が大幅に増加する
よくうつ病になると眠れなくなる・・・と聞いたことはありますが、私の場合はまるで現実世界から逃避するかのように眠りました。
食欲もなくなると一般的には聞いたことがあります。しかし、私はお腹が空いてもいないのにパンやお菓子を食べ続け、体重は1年のうちに15キロ増加しました。
うつ病の原因はどんなところにあるのか?
うつ病というと、よく「ストレスが多いとなる」とか、「真面目なタイプになりやすい」と言われます。
私が病院で先生に聞いたところ、身体的なものや性格、食事など様々なことが要因となって蓄積され、うつ病へと発展していくようです。
なので、人によって何が大きな原因かというのが違うそうです。
自分をよくよく振り返ってみたところ、私がうつ病となる前は
- 朝9時から毎日終電までの仕事で、睡眠時間が圧倒的に無くなる
- 人間関係で嫌なことがあった
- 食事の時間が不規則になり、運動もできなかった
など、大幅に生活リズムが崩れたり、気を遣うことが多くありました。
それら多くのことが重なり、一般的なうつ病と呼ばれる症状ではないけれど(寝過ぎ、食べ過ぎなど)結果的に心療内科でうつ病と診断されるに至りました。
今までの自分とは違うかも?と思ったら、まずは身近な人に相談を
一般的なうつ病の症状ではなくても、私のように専門医に相談してみるとうつ病だった、ということはあり得ます。
一番良いのは、症状が重くなる前に勇気を出して心療内科に行くことですが、「自分がうつ病と診断されてしまうのが怖い」という方もいらっしゃると思います。(私もそうでした。)
そのような方は、まずは身近な人に相談してみてください。(家族など、できる限り身近な人が良いです)
今までの自分と変わったことはないか?まずは、人に話してみることで現在の自分自身がどんな状態にあるのか認識することが大切です。
自分自身の変化を知るのは不安なこともありますが、少しでも良い方向に向かうためにまずは一歩踏み出してみましょう。
- 一般的なうつ病の症状を「心」「体」の両面から理解しよう
- うつ病の症状に当てはまらなくても診断されることはある
- まずは身近な人に相談することから始め、自分自身を見つめてみよう